2022.04.01 豆知識

バーチャルオフィス ~住所のみ~

バーチャルオフィスで住所のみの契約は可能?利用する際の注意点は?

 

バーチャルオフィスは、住所を貸出するサービスです。

住所貸出以外にも郵便物の送付や電話転送など別のサービスも提供しているバーチャルオフィスも少なくありません。

弊社でも、人気エリア札幌市中央区において法人登記可能な住所貸出のほか、郵便物転送や宅配便受取、FAX利用などを基本プランとしてご提供しています。

一方で、住所のみを提供するバーチャルオフィスもございます。

 

本記事では、住所のみを提供しているバーチャルオフィスを利用する際のメリットと利用時の注意点をご紹介します。

 

1.住所のみ提供するバーチャルオフィスのメリット

「住所のみ」を貸出しているバーチャルオフィスを利用するメリットは大きく2つあります。

 

・事業に自宅以外の住所を使える

ネットビジネスが広まり、個人起業が増える中、バーチャルオフィスの契約数も急増中です。

法人登記やWebをはじめとする特定商品取引法の住所の明示、名刺やホームページ・ブログなど住所開示の機会は多いもの。

しかし、自宅で仕事をしている方にとって、個人情報である自宅の住所を開示することに抵抗があるかもしれません。

また、賃貸物件では事業用には住所を使えない契約のケースもあります。

そのような場合に、「場所」ではなく、住所のみを利用できることはバーチャルオフィス最大のメリットなります。

 

ただし、住所利用の際は注意点があります。弊社も含め、多くのバーチャルオフィスでは法人登記可能な住所を貸出ており、Web掲載に使うことも可能です。しかし、一部バーチャルオフィスでは、法人登記ができなかったりWebに掲載できなかったりするケースもあります。

契約前に確認しておきましょう。

 

・固定費を抑えられる

オフィス契約は、敷金礼金、月々の家賃と固定費が掛かりますし、契約書類も準備しなければなりません。

そのため、個人事業主やスタートアップ、事業規模の小さなフリーランスにとっては負担が大きくなりがちです。

一方で、バーチャルオフィスでは、「架空のオフィス」という名前の通り、物理的な場所を利用するものではなく、一つの住所を他のユーザーと共有するサービスです。

そのため、オフィス賃貸のように多額の費用も発生しません。

弊社の料金の場合も、基本プランとなるブループランでは、月額利用料が税込5,000円とオフィス賃貸の何十分の一の金額でご利用いただけます。

 

「住所のみ」を貸出ているバーチャルオフィスの場合であれば、さらに料金は下がり、中には、月額500円で利用できるバーチャルオフィスもあります。

とにかく費用をおさえて住所を使いたい方にとっては、便利なサービスといえますね。

 

2.住所のみ提供するバーチャルオフィスの注意点

「住所のみ」提供しているバーチャルオフィスを利用する際はデメリットも存在します。契約の際は「安い」だけにとらわれず、次の注意点を踏まえて比較検討してください。

 

・法人登記できない可能性がある

バーチャルオフィスの住所を法人登記目的で契約される方もいらっしゃると思います。

ですが、「住所のみ」を提供している格安のバーチャルオフィスでは法人登記できないケースが少なくありません。

 

・Webへの公開が禁止されている場合がある

法人登記同様に、Webへの公開を禁止しているバーチャルオフィスもあります。ネットショップを運営する場合やネットビジネスでWeb上に住所を公開しなくてはならない場合などは、事前にビジネスの用途・目的に応じた利用ができるかを調べておきましょう。

 

・ビジネスに必要なサービスが提供されない

ビジネスを拡大していくと住所利用のみでは事足りなくなってきます。

例えば、郵便物や宅配便の受け取りや転送、電話応対などが必要になることもあるでしょう。

弊社でも、基本のブループランは住所貸出、郵便物転送、宅配便受取、FAX利用をご提供していますが、シルバープランでは専用電話への転送、貸会議室、ゴールドプランではさらに電話秘書対応も含んでご提供しています。

 

いざビジネスを拡大しようとしたときに、必要なサービスが提供されなければ、バーチャルオフィスを変更しなければなりません。バーチャルオフィスを変更すれば、住所も変わってしまうので、ビジネス上支障が出る可能性もあるでしょう。

格安で契約できるのは良いことですが、将来を見据えたときに不都合のない選択をしたいものですね。

 

・運営企業が倒産するリスク

バーチャルオフィス契約の際は、運営企業が安定しているかどうかも確認してください。

安価でサービスを提供しているバーチャルオフィスの中には、運営基盤ができていないリスクがあります。

つまり、住所以外のサービスを提供できないことに理由があるということです。

複数のプランがあるうちのひとつが住所のみの場合であればよいのですが、そもそもの提供サービスが住所のみの場合は特にご注意ください。

 

・住所地の質が悪い可能性がある

先述の通り、弊社では札幌市中央区というビジネス街かつ人気エリアの住所を貸出しています。

しかし、格安で住所のみを貸出しているバーチャルオフィスでは、住所地の質が悪い可能性があります。事前にどの住所地を借りられるのかも確認してください。

 

・契約期間が長い

住所のみ貸出しのバーチャルオフィスは、見た目上は月額料金が安く感じるでしょう。しかし、中には1年以上の長期契約が必須のところがあります。先に1年間の料金を支払いこまなければならず、途中でバーチャルオフィスを変更したいと思っても払込み済みの料金は戻ってこないので気を付けましょう。

 

3.料金よりも信頼できるかどうかがバーチャルオフィスを選ぶ鍵

バーチャルオフィスから借り受ける住所は、ビジネスの顔でもあります。

ネットを使ったスモールビジネスの場合、初めの間は住所のみの貸出しで良いでしょう。しかし、ビジネスの拡大に伴い、郵便物の転送や電話対応が必要にもなってきます。

そのような場合、バーチャルオフィスの乗り換えも検討しなくてはなりません。

取引先やお客様との信頼を積み上げていくためにも、長期的に安定したサービスを受けられる信頼できるバーチャルオフィスをお選びください。